ランニング中に急にお腹が痛くなるという経験はありませんか？
下痢とかの痛みでなく筋肉的な痛みを感じることを「さしこみ」といいます。
この走ると出てくる腹痛はなにが原因なのでしょうか？
調べてみました。
＜場所によって原因が違う＞
・右わき腹
ランニング中の腹痛で一番多いのは右わき腹です。
右わき腹には肝臓があり、この肝臓が走って揺れる事によって、横隔膜が引っ張られ痛みが出ることが多いようです。
また走る振動によって大腸が大きく揺れるので、大腸内のガスが大腸の上部に上昇し、その際に大腸の上側にある左右の曲がり角にガスが溜まりやすくなります。
このガスの塊が周りの神経に刺激を与えて痛みを起こすというのも原因の一つです。
・左わき腹
左わき腹には脾臓があります。
脾臓は血液を一時的に貯めておく作用があるので、急に運動をすると収縮して貯めてある血液を全身に一気に送り出し、この時に痛みを感じます。
・上腹部（みぞおち）
みぞおちには胃があるので、ランニングで強い振動がかかったり、腹圧がかかったりすると胃に行く血液の循環が悪くなるので、胃が痛みます。
また胃が牽引され痛みが出ることもあります。
食後などに激しい運動をすると、胃腸が上下に引っ張られ、部分的な牽引痛が起こります。
＜ランニング時に腹痛が起きたら＞
・わき腹の痛み
右わき腹が痛みだしたら右手を高く上げてそのまま反対側に身体を反らして下さい。
左わき腹が痛む時は左手を上げて反対側へ。
この方法は走りながらでもできますが、重心がずれて斜めに進みがちになるので、走るスピードを落として、周りの人にぶつからないようにして下さい。
また一度走るのをやめて、深呼吸をするのもいいです。
息を大きく吸ってお腹に酸素を送り込むと、お腹の筋肉の痙攣が解消されます。
・上腹部（みぞおち）の痛み
これも深呼吸をすると痛みが軽減します。
体に沢山の酸素を送り込むことで消化器系にまで行きわたり、痛みが治まります。
また痛みの出ている部分の少し下あたりを人差し指から小指の4本の指で軽く押してやると効果のある人もいます。
