整骨院の患者さんで膝に水が溜まると悩まれている方は沢山います。
特に高齢の方に多い症状です。
なぜ膝に水が溜まるのでしょうか?
今回は膝に水が溜まる原因と対処法について説明します。
<膝に水が溜まる原因>
日常生活の中で体を支える膝関節は、よく使われるので他の関節より負担が大きいです。
関節内には滑液という関節をスムーズに動かしたりクッションの役割を果たすものがあります。
しかし、何らかの原因で関節が炎症を起こすと、それを抑えるためにこの滑液が余計に分泌されます。
この余計に分泌された滑液が「水腫」と呼ばれ、膝に水が溜まった状態なわけです。
・高齢者になぜ多いのか?
年齢を重ねると関節が劣化してクッションの役割を果たす軟骨がすり減っていきます。
そして軟骨がすり減ると骨同士がぶつかりやすくなって炎症が起きやすくなります。
・関節の病気でも水は溜まる
リウマチや変形性膝関節症などでも関節が炎症を起こしやすくなるので膝に水が溜まります。
・若い人でも水は溜まる
激しい運動をして膝を酷使している人や長時間の立ち仕事や歩き仕事が多い人は若くても膝に水が溜まる事があります。
<膝に水が溜まった場合の対処法>
・整形外科の受診
整形外科で水を抜いてもらうと圧迫されていた血流がもとに戻り、痛みが消えるだけでなく関節も動かしやすくなります。
また「ステロイド剤」や「ヒアルロン酸」を膝に注射してもらう方法もあります。
特に炎症を抑えるステロイド剤は一度注入すると再度抜くほど膝に水が溜まる事は少なるなるといわれます。
・膝の水を抜くと癖になる?
膝に水が溜まっている方で曲げるのも困難な方は一度膝の水は抜いたほうが良いみたいです。
しかし、膝の水の原因となる関節の炎症を治癒せずに、何度も膝の水を抜いているケースがあるため、癖になると勘違いされている方がいるみたいです。
・整形外科に通院しても治らない場合
この場合は治療院で施術してもらうのがいいでしょう。
電気治療や手技療法によって膝関節の血流を改善し自然治癒力を上げていきます。
また、アイシングやテーピング固定などにより症状が緩和されることもあります。