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今回は自宅での開業を考えている方にお勧めの職業を紹介します。

それは柔道整復師です。

聞きなれない職業名だと思われますが簡単に説明すると整骨院の先生です。
今回は整骨院開業に必要な柔道整復師免許の取り方を私の体験を交えて書いて行きます。

<柔道整復師になるには>

柔道整復師とは骨、関節、筋、腱、靭帯などに起こる原因のある怪我に対して治療を行う専門家です。
骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷の治療が業務範囲となります。

国家資格であるので治療に健康保険が使えるのが一番の特徴です。
また独立開業権があるのも大きな特徴の一つです。

・医療専門学校に通わなければならない

柔道整復師になる為には高卒後、文部科学大臣または厚生労働大臣指定の養成学校で3年以上学ぶ必要があります。
ほとんどの医療専門学校は3年制になります。
学費は3年間で300万から400万くらい。

因みに私が通った学校は3年で390万でした、高い(汗)

定員は昼間部60人、夜間部30人の所が多いみたいです。
最近は定員割れしている所が増えており入学しやすくなっているみたいです。

入試は学校によって違いはあるみたいです(国語、作文、面接はあるらしい)

僕の場合は親のコネがあったので簡単な面接のみの試験でした。
面接中に合格っぽい事を言われてあっさり決まりました。
多分、よっぽど変な奴じゃない限り合格させるのかと(笑)

・授業内容はどんな感じ?

授業時間は一日3時間で土日祝休みの学校が多いです。
学校の授業内容としては解剖学、生理学、柔道整復学などの暗記系の科目が多いです。

実技では骨折、脱臼の整復・固定の練習がメインとなっています。
実際に整骨院で働くと、ほとんど使いません。

実践で必要な筋緊張の取り方や捻挫、挫傷に対してのテーピングもほとんど教えて貰えないです。
柔整師になって、すぐ活躍したい人は整形外科や整骨院でアルバイトしといた方がいいですよ!

あと柔道の実技もあります。
黒帯を取る必要はないですが、受け身や基本的な投げ技ができないとちょっとキツイです。
普通にスポーツをやっていた人は楽勝ですが極端に運動オンチな人は苦労していました。

ケガや傷害で柔道ができない人には口頭諮問(柔道の歴史や技の説明)での試験が用意されています。
運動が苦手な人は怪我をしたことにして(本当はいけないんだけど)口頭試問に逃げることも可能です。

・生徒はどんな人がいる?

生徒の男女比は男7:女3ぐらいです。(夜間部はほとんど男です)
昼間部だと年齢層は半分が現役高卒で3割が25歳までの大卒者やフリーター、残りが脱サラした20代後半から40代くらいでした。

夜間部だと年齢層が上がって30代から50代が多かったです。
夜間部は仕事しながら学校に来ている人がほとんどで大変そうでした。

ほとんどの生徒が将来整骨院開業を目指していて、それ以外だとスポーツトレーナー志望でした。

・国家試験について

国家試験は全問マークシートになり面接はありません。
合格率は年度によってバラツキがあるのですが大体70%ぐらいです。
しかし昨年は過去最低の合格率(65.7%)だったので難しくなって来ているみたいです。

柔整学校により国試合格率がかなり違います。
合格率が高い学校は国試認定試験を設け合格基準に満たない学生を受験させません。
なので合格率100%に近い学校もあります。

私が通っていた学校も合格率90%近くあり、かなり試験が難しかったです。

受験ができなかった学生は卒業はできるのですが来年また国試に挑戦しないといけません。
既卒者の受験合格率は30%ぐらいになってしまうので現役合格しないと厳しいです。

 

自宅で開業するのはメリットが大きいです。自宅開業のメリットについてhttp://kanzaki18.com/?p=158
環境が整っていて医療に興味がある人は是非、柔整師になることを検討してみて下さい。

整体師でもいいですが整骨院が多い地域では厳しいです。
どちらになるか悩んでいる人は、この記事を参考にして下さい。http://kanzaki18.com/?p=162