今年の2月に右肘内側側副靭帯の部分損傷と診断された大瀬良大地投手。
現在右肘の状態は大分回復しているみたいです。
浅井3軍統括コーチによれば70%の力でキャッチボールができるようになったとのこと。
<1軍復帰はいつ頃?>
ファンとしては、ひとまず安心ですね。
しかしまだキャッチボールができる段階なので一軍復帰はもう少し時間がかかりそうです。
開幕前の段階では5月初旬に復帰予定と言われていました。
ブルペンで全力投球できるくらいなら五月中の復帰も可能ですが70%のキャッチボールでは無理でしょうね。
私の予想では6月中には実戦復帰(2軍戦など)し、1軍復帰は7月頃になるんじゃないかと思います。
肘の故障は焦るとまた再発しかねないのでゆっくり治して復帰して欲しいものです。
<内側側副靭帯損傷とは>
内側側副靭帯損傷とは野球肘の原因になるだけではなく、柔道の固め技やアームレスリングでも起こる肘の外傷で最も多い靭帯損傷です。
靭帯とは骨と骨を繋いで離れないようにしている筋状の結合組織です。
筋肉のように伸縮性はないが関節を安定させ、動きを制御する働きを持っています。
靭帯損傷とはスポーツや事故などで強い負荷がかかった時に、靭帯の一部が傷つき裂けたり破けてしまった状態です。
・損傷時の症状
*肘を伸ばすと痛みを感じる
*肘の内側を押すと痛みを感じる
*投球動作で痛みが出る
*関節に不安定感を感じる
*肘が腫れている
・治療方法
初期の場合、軽度であれば十分な安静と運動療法で治癒します。
しかし靭帯損傷が強いものであれば2~3週間の外固定を行い、その後、徐々に動かす練習を始めます。
投球時の痛みが原因で投球ができない場合には、靭帯再建術を行います。
<トミー・ジョン手術で復活した投手>
肘の靭帯再建術で一番有名なのが1974年にフランク・ジョーブ博士によって考案されたトミー・ジョン手術です。
この手術によって多くのプロ野球投手が復活しました。
手術の成功率は80%以上とも言われています。
以下に復活した代表的な投手を挙げていきます。
・村田兆治 1983年
・荒木大輔 1988年、1989年
・桑田眞澄 1995年
・五十嵐亮太 2007年
・和田毅 2012年
・吉見一起 2013年
・館山昌平 2004年、2013年、2014年
一度だけでなく2度・3度も手術をして復活をしている選手もいるんですね~
投手にとって肘にメスを入れるという事はかなり勇気のいることだと思います。
大瀬良投手は状態が良さそうなのでまだ手術の心配はなさそうですが、じっくり肘を休ませてから復帰して欲しいです。