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よく患者さんから体重が増えてきた頃から腰痛が酷くなったという話を聞きます。
体重増加と腰痛に関連性はあるのでしょうか?
結論から言うと関係性はあるが体重増加に至る食べ過ぎやストレスも腰痛の原因になっています。

<体重増加は腰に負担をかける>

腰の筋肉は姿勢を維持するために常に使われています。
体重が増加すると体を支えるために必要な筋肉量が増えてしまい、腰椎や腰の筋肉に大きな負担をかけてしまいます。

・筋肉量の低下が腰痛を引き起こす

体重が増えて肥満になると筋肉の衰えが進みます。
筋肉が落ちると、体重が腰に全てかかり、腰の筋肉に疲労が溜まります。
そうなると急性の腰痛(ぎっくり腰)や慢性の腰痛になりやすくなります。

 

体重が増えるという事は食べ過ぎが原因である可能性が高く、このことが腰痛に関係してくることもあります。

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・食べ過ぎによる内臓負担が腰痛を引き起こす

食べる量が増えると必然的に内臓に脂肪が溜まり、負担をかけてしまいます。
いわゆるメタボリックシンドロームというやつですね。

内臓に負担をかけると血液の流れが悪くなります。
そうなると、血液から栄養をもらって修復を行っている筋肉は、疲労が取れずに痛みを引き起こしてしまいます。

また、内臓の負担により内臓を覆っている膜が緊張してきます。
膜が緊張すると、繋がっている腰周辺の筋膜も引っ張られて痛みが出ることがあります。

・過食の原因のストレスも腰痛を引き起こす

体重増加に至る一つの原因がストレスです。
特に慢性腰痛を抱えている人はストレスが原因になっていることが多いみたいです。

日常的にストレスを感じていると、脳内物質であるドーパミン(痛みを抑制する作用がある)が減って痛みを抑えられなくなります。
そうなると痛みが強くなって、さらにストレスを感じ、ドーパミンの分泌が減ります。

このことによって痛みが慢性化するという悪循環に陥ります。