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野球の投手で一番痛めやすいのは肘です。
現代の野球では様々な変化球が投げられており、肘を痛める原因の一つになっています。
ここで疑問なのがどの変化球が肘に悪いのかということです。

今回は肘に負担がかかりやすい変化球をまとめてみました。

<肘を痛めやすい変化球>

・フォーク系

フォークボールは昔から肘に負担がかかり投手の寿命を縮めると言われてきました。
最近ではSFFと呼ばれる、握りを浅くした速いフォークが流行りですね。

メジャーの田中将大も一番の武器にしていますが、彼が肘を痛めたのはSFFの投げすぎだったと言われています。

なぜフォーク系の変化球が肘に負担をかけるかというと、人差し指と中指で挟んで投げるためにボールに力が伝わらないからです。
そして、伝わらなかった力が肘の関節に吸収されてしまうからです。

またフォークは2本の指でボールを挟む為、長い球数になると疲労で握力が弱くなります。
弱くなった握力を補うために、肘だけでなく肩にも負担がかかります。

・カットボール

カットボールは直球に近い球速で小さく鋭く変化するボールです。
打者のバットの芯を外すのが目的でメジャーリーグで良く使われる変化球です。

最近メジャーリーグの投手が肘を痛めるのは、カットボールの投げすぎではないかと言われだしました。
リリースの瞬間に利き腕の方向に切る感じで投げるので、関節の構造上、負荷のかかる投げ方と言えます。

・シュート

シュートは正しいフォームで投げれば肘の負担は少ないですが、前腕を内側に捻り過ぎてしまうとかなりの負荷をかけてしまいます。
変化の大きさを求めて間違った投げ方をする中高生の選手に肘を痛める傾向があります。

正しい投げ方は肘を振り下ろす時に人差し指に少しだけ力を入れて、縦に向いている手のひらを真っ直ぐに向けるように振り下ろします。
無理に前腕を捻らなくても、これだけでシュート回転はかかります。

<肘に負担の少ない変化球は?>

・チェンジアップ

投げ方はボールを5本の指で包み込むようにつかんで、中指と薬指の間隔を少しだけ空けるようにしてストレートと同じ腕ふりで投げます。

チェンジアップは変化させる要領が指の握り方だけで決まるので、無理の前腕や手首を捻らなくても投げることができます。
また、なるべく回転をかけないようにするために、指先を力ませないで投げれる事も、肘への負担が少ない要因です。