昨今のマラソン・ウォーキングブームによって足裏の痛みを訴えられる方が多くなってきました。
足裏の痛みは足底筋(腱)膜炎の可能性が高く、整形外科を受診しても中々治らなかったという人が治療院に来院されます。
足底筋(腱)膜炎は正しく対処すれば早期に改善する症状なので、今回は正しい対処法を紹介します。
<足底筋(腱)膜炎とは>
足の指の付け根から踵まで、足の裏に膜のように張っている腱組織・足底筋膜に炎症が起きる病気。
ランニングなどによって足底腱膜の踵へ付く部分に繰り返し牽引力がかかると筋肉や腱が炎症を起こして痛みを感じるようになります。
多くは踵の前あたりに痛みが起きます。
主に、40~50歳代以上で発症するが、若い世代でもスポーツ選手などに多いです。
<どういう人がなりやすいか>
・肥満の方
肥満の人がダイエットの為にランニングやウォーキングを急にやって発症するパターンが多いです。
体重による足裏への負担が大きいので、なるべく負荷をかけないように自転車トレーニングや水泳なども取り入れた方がいいでしょう。
・足首の関節が固い方
足首の関節は、ランニングなどの動作時に衝撃を吸収する作用があります。
足底のアーチにもにも衝撃を吸収する作用があり、両方に柔軟性があれば、それぞれ衝撃を分散することができます。
しかし、足首の関節が固いとランニングなどの動作時に衝撃を吸収することができず、すべて足底に衝撃が伝わってしまうため足底筋(腱)膜炎を引き起こしてしまいます。
普段から足首を回すなどのストレッチを心がけましょう。
・長時間の立ち仕事が多い方
立ちながらでも時間をみつけて足首のストレッチをした方がいいです。
<対処法>
足底筋(腱)膜は安静にしていれば治るというものではありません。
またシップなどを貼っても、その場しのぎにしかならず根本的な治療にはなりません。
一番大切な事は温めて血流を良くしてあげることです。
お風呂で足首を伸ばしたり回したりするストレッチをすると、より効果的です。
・タオルギャザー
自宅で簡単にできる運動としてタオルギャザーがあります。
これはタオルを足の前に置き、足をその上に置いて膝を曲げずに足指を使いタオルをギューと寄せる運動です。
この動作を1回につき20回ぐらい繰り返してください。
1日3セット程やるのがお薦めです。
この運動を継続的に行うことによって足裏の筋肉を鍛えるだけでなく、血流も良くしてくれるので是非お試し下さい。